「なぜ?」を繰り返して頂点になった男

2011年 01月 06日

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「なぜ?」を繰り返して頂点になった男

    「Why型思考」が仕事を変える

    「なぜ?」を繰り返して頂点になった男

    大相撲横綱の白鵬(はくほう)関が横綱に昇進したとき、多くのテレビ番組で特集が組まれました。

    そのうちの1つに、横綱の日々を追ったドキュメンタリーがあったのですが、その中で常に「なぜ?」と繰り返してきたことで強くなっていったというエピソードがとても印象的でした。

    ドキュメンタリーを見ただけでは深く理解できなかったのですが、最近読んだ本のおかげでよく理解できました。

    それは『「Why型思考」が仕事を変える』という本です。

    著者は細谷 功(ほそや いさお)氏。『地頭力』で有名……といえばピンとくる方もおられるでしょう。

    著者は作中で「2種類の人間」を定義しています。

    それが――

    What型人間とWhy型人間

    砕いて言うと「そのままくん」と「なぜなぜくん」です。

    What型というのは、何も考えずに言われたまま行動する人間のこと。

    それに対してWhy型とは常に「何故?」「何のために?」と考えて行動できる人間のことです。

    おっと、「よくいるんだよなぁ、自分で考えられないヤツって」と言ってるそこのあなた。
    ひょっとすると、あなただってWhat型の人間なのかもしれませんよ?

    「What型思考」の特徴

    いくつかWhat型の人間の特徴を書いてみましょう。

    What型の特徴
    • 毎週、会社で定例会議を開いているが、中身のない会議になりがち。今日は「○○のための会議だ」と自信をもって言えない。
    • 規則やマニュアルに縛られたマニュアル人間。臨機応変に対応できない。
    • 顧客の注文通りのものしか売れない。顧客に合わせた提案やおすすめができない。
    • 新しい提案に対し「それ前にやって失敗したから」と一蹴する上司。失敗した際の原因は理解できてない。
    • 「それなんで?」とWhyで問いかけられると「誰々が言っていた」「何々に書いてあった」と答える。

    といった具合です。

    さて、「あーやっぱオレは違うな。マニュアル人間じゃないもん」と安心しきっているあなた。
    ひとつ質問ですが、あなたの会社に何か形骸化した規則はありませんか?

    たとえば、よくあるのが男性の茶髪禁止・長髪禁止・装飾品着用禁止。
    それは何故だか考えたことはありますか?

    「社会的な常識」と言っているうちは、まだまだ「What型思考」の人間です。
    「何故その規則ができたのか」と考えていないからです。

    茶髪は非常識?では、なぜ生まれつき色素の薄い人は許されるのか。
    男性は禁止?では、なぜ女性はそれが許されるのか。
    装飾品禁止?では、なぜ結婚指輪は許されるのか。

    なぜ存在するのか誰も知らない。疑問がいくらでも出てくるような規則。
    形があるだけで中身は空っぽで意味がない。それを「形骸化」と言うのです。

    マニュアルを遵守すること自体は悪くありませんが、既に形骸化してしまっている規則に何の疑問も持たずに従っていることを「マニュアル人間」と言うのです。

    「Why型思考」の特徴

    もう既にいくつか紹介してしまっていますが、上記のように「それは何故なのか」を突き詰めて考えることのできる人間が「Why型」です。

    せっかくなので、前述の横綱白鵬の例をご紹介しましょう。

    宮城野部屋に入門した当初、彼は力士になるには細くて小柄だったそうで、最初の2ヶ月は親方から「稽古はしなくていい。ただ食って寝てろ」と言われたそうです。

    このとき、稽古せずに強くなれるのか疑問をもった白鵬は「どうして?」と尋ねたそうなのですが、親方は「いいから食って寝ろ!」と一喝したそうです。

    もちろん、それには「当たり負けしない体を作るため」という理由があったのですが、「四の五の言わず言われた通りにやれ」というのが古くから日本人の指導方法です。
    こういった指導方法が何も考えないWhat型思考を生み出してきたのです。

    ところが白鵬は「なぜ?」「どうして?」と考えることをやめませんでした。
    幕内になってからも、他の力士の取り組みのビデオを見ながら「なぜ勝てた」「どうして強い」と考え続けたそうです。

    白鵬に限らず、何か大きなことをする人は自分なりに「何故」を突き詰めて考え、『自分だけのマニュアル』を作り上げるものです。

    島田紳助の「x+yの法則」、孫正義の「孫の二乗の法則」、スティーブ・ジョブズのプレゼンマニュアルなどが代表的です。

    「Why型思考」になると何か得するのか

    ここまでいかにもWhy型を賞賛するように書いてきましたが、実はWhy型思考よりもWhat型思考のほうが合っている職場というのもあります。

    銀行や警察といった、ルールをひたすら遵守することが使命であるような職場ではWhat型思考が向いています。
    いちいち「これは何故?何のために?」と考えていては仕事にならないからです。

    また、一般的な常識や慣例に対して疑問を抱いて「それ意味あるの?」と発言してしまうと、「非常識」で「面倒なやつ」と思われる恐れもあります。

    先ほどの茶髪・長髪・装飾品の例なんて、職場で声を大にしようものなら相当に面倒がられることでしょう。
    協調性を重んじる職場ではWhat型思考の人間のほうが向いているでしょうね。

    ですが、誰かと競ったり優劣がつくような職場ではWhy型人間が大きな成果を残しやすいものです。
    また、何か新しいものを生み出そうとするときにも一般的な常識にとらわれないWhy型人間のほうが向いていると言えるでしょう。

    ネットショップオーナーにはWhy型が向いている

    もちろん、ネットショップのオーナーに求められる資質はWhy型思考の人です。
    一般的に非常識な発想でも、あなたの権限でどんどん試すことができるのですから、Why型にとって非常に適した環境です。

    なぜあのライバル店は売れているのか。
    なぜ去年の同月はよく売れたのに今年は売上が下がったのか。

    なぜ……。どうして…… 。突き詰めていくことで素晴らしい成果を生み出すことができることでしょう。

    カテゴリ:コラム
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