サーバー選び(さくらのレンタルサーバー編) - WordPressが重い!WILDWEST-SERVICEのサーバー移転日記

さくらのレンタルサーバーは定番中の定番です

WILDWEST-SERVICEのサーバー移転日記シリーズ、第三回はさくらのレンタルサーバです!

さくらインターネットのレンタルサーバーサービス……て、いやまぁそりゃあね、もうみんな知ってるとは思うんですけどね。
それでも一応レンタルサーバーのシリーズでド定番を抑えとかないワケにはいかないかと思いまして。

さくらのレンタルサーバーは月額129円から12,960円までプランは様々!

さくらのレンタルサーバーには、ライトからビジネスプロまでの5種類のプランに、法人向けレンタルサーバーのさくらのマネージドサーバといった種類から、案件に応じて最適なプランを選ぶことが可能です。

以下でご紹介している価格などの内容は記事執筆時点のものですので、実際の金額はさくらインターネットをご確認ください。

今回はマネージドサーバを除いた、一般的な意味でのレンタルサーバープランについて調べていきたいと思います。

ライトプラン

さくらのレンタルサーバーで最も利用料金の低いプランです。
1年分1,523円の一括払いで月額払いはありませんが、1,523円÷12ヶ月分で計算してみると、約129円の月額換算になります。

保存容量が10GB、転送量は40GB/日でWordPressなどCMSのクイックインストールがなかったり、共有SSL・独自SSLが使えなかったり、MySQLが使えなかったりします。

なので、静的サイトや、MySQLを使用しない(またはデータベースはSQLiteで充分)というコンパクトなシステムであればライトプランが向いています。

公式サイトの説明では「個人サイトにもおすすめ」と書いてあるのですが、我々の業界の個人サイトを載せるにはスペックが足りてません。(断言
2021年後述:最近はnuxt.jsなどで静的化できるため、やりようによっては我々の業界の個人サイトでも十分なスペックです。

ライトプランの主な機能

スタンダードプラン

さくらのレンタルサーバーで最も利用されているプランで月額515円、1年分の一括払いなら5,142円です。

保存容量は100GB、転送量は80GB/日で、ライトプランで制限されていた機能の大部分が使えるようになっています。

スタートアップ時点でのコーポレートサイトや、ブログサイト、MySQLまで使用したWebアプリケーションの公開など、幅広い用途に対応できます。

スタンダードプランの主な機能

プレミアムプラン

容量面でスタンダードプランでは物足りなくなってしまった場合におすすめのプランです。月額1,543円、1年分の一括払いは約1,286円です。

機能面ではスタンダードプランとほぼ変わりませんが、保存容量200GB、転送量は120G/日と大容量になっています。

動画や画像など、保存容量も通信量も多く消費するコンテンツを公開したい場合に。

プレミアムプランの主な機能

ビジネスプラン

高度な管理機能が提供されているサーバー環境のプランで、月額2,571円ですが、1年分の一括払いなら月額は約2,143円です。

保存容量300GB、通信量160GB/日です。サーバーの複数人管理が可能となっており、サーバーの操作や編集を行う権限をユーザーごとに分けられます。

ユーザーごとに権限を設定できるため、Web製作会社にサイト運用をアウトソースする場合などにおすすめ……とのことなのですが、実際のところWeb製作会社がフリーランサーなど提携先の事業者に業務委託する際に使用するシーンも多いのではないかな、と思います。

ビジネスプランの主な機能

ビジネスプロプラン

IPアドレスベースのSSL通信に対応しているプランです。月額4,286円ですが、1年分の一括払いなら月額は約3,858円です。

保存容量500GB、通信量200GB/日です。SNI SSL(ネームベース)ではなくIPアドレスベースのSSL通信なので、IE7などの古いブラウザやガラケーにも対応可能です。

ビジネスプランよりも幅広いブラウザへセキュリティ機能を対応させることができるため、ネットショップにも最適……とのことなのですが、iE7どころかIE9まで対応終了、ガラケーも非対応可しているところも少なくない中で、大容量という以外にはちょっとメリットを見出しにくいプランという感想です。

ビジネスプロプランの主な機能

急激なアクセス数、転送量増加によってサーバーが緊急停止するのを防ぎます!

さくらのレンタルサーバーでは「リソースブースト」という機能を使うことができます。

マスメディアなどにサイトが紹介されてアクセスが集中した場合に、1日分の転送量を一瞬で使いきってしまって503エラーとなってしまうのを回避するための機能です。

リソースブーストは、起動した時点から2日後の24時まで一時的に数倍のアクセス処理を向上させ、いちど起動したら次にリソースブーストを使えるのは14日後になります。

エックスサーバーと比較してみる

いま現在の状態だけを見るのであればスタンダードプランで充分だと思うのですが、この調子で記事を書き続けていけたらプレミアムプランにしとかないとすぐ不足するかなぁという気もします。

そこで第一回で紹介したエックスサーバーと、さくらのプレミアムプランを比較してみました。

エックスサーバーのプランはX10で比較します。さくらの料金が税込表記だったので、エックスサーバーのほうも税込表記にして表示しています。

 さくら(プレミアム)X-SERVER(X10)
月額1,543円(1年分一括で1,286円)1,080円
容量200GB200GB
転送量120G/日70GB/日
自動バックアップあり(※1)あり
マルチドメイン32個無制限
WordPressかんたんインストール機能ありあり
メモリ不明(※2)最大96GB
CPU不明(※3)最新の16コアCPU
SSH利用可能利用可能
データベースMySQL5.5 1~50個MySQL5.5(500MB) 1~50個

※1: サーバ自体の故障に備えたバックアップであり、ユーザー側の誤操作により消失したデータを復旧するためのバックアップではない。
※2: 契約したときによって2GB~5GBの間で変わるというウワサあり。どの容量があたるかは分からない。
※3: Core 2 Duoとのウワサあり。

プレミアムプランとX10プランを比較した結果

かなり悩ましい結果になりました。

料金はエックスサーバーが少し安いのですが、転送量はさくらのレンタルサーバーのほうが1.7倍もあります。

しかし、ハードウェア的なスペックは圧倒的にエックスサーバーのほうに軍配があがります。

現在はまだエックスサーバーが第一候補

先ほどの比較を見て、通信量の多さにかなり心揺らいだのですが、現状困っていることが「遅い」であって「503エラーで止まる」ではないため、ハードウェア的なスペックを優先したほうが良いと思います。

また、データバックアップを自分で定期的にとらなくても、ちゃんと復旧できる状態で残しておいてくれるエックスサーバーはいいなぁ、とも思います。
エックスサーバーはWebとメールのデータを7日分、MySQLのデータを14日分、毎日自動でバックアップしてくれます。

さあ、果たしてエックスサーバーに勝るレンタルサーバーは見つかるのでしょうか。それとも、第一回で紹介したレンタルサーバーが勝ち抜けるという大逃げ展開となるのでしょうか。