ネットショップにグリッドデザインがいかに必要か力説する

2011年 02月 09日

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ネットショップにグリッドデザインがいかに必要か力説する

    グリッドシステムとは何か

    グリッドシステムというのは、デザインの手法です。

    レイアウトを行う際に、縦横にガイドラインをひいてマス目を作り、そのマス目を基準として文字・枠線や写真などといった要素を配置するやり方のことです。

    グリッドレイアウトの例 グリッドレイアウトの例

    なぜグリッドシステムを使うのか

    グリッドに基づいてレイアウトするということは、デザインに秩序をもたらすということです。

    分かりやすく言えば、スッキリして見やすいデザインになるということです。

    人によっては、このスッキリしたレイアウトを「面白みがない」とか「単調」と言ったりしますが、僕はそれは間違いだと思ってます。

    よく「グリッドに慣れたらグリッドを崩そう」とか色んな本やサイトに書いてありますが、あれを「グリッドは初心者がやることだから、グリッドデザインから離れなさい」という意味だと勘違いしている人がいます。

    そうじゃなくて、グリッドに基づいてデザインするからこそ、アクセントとして一部を「崩す」ということができるわけなんです。

    そもそもグリッドを使わず適当だったり感覚でデザインしていたら伝えたいことが伝わりにくくなってしまいます。

    グリッドを崩す 適当なレイアウト よくある間違い

    秩序があるからこそ伝わりやすい

    例えば、音楽を聴いて「哀しげなメロディだ」とか「明るくて元気あるカンジ」とか感じますよね。

    実はあれは当てずっぽうとか感覚でやってるのではなくて、和音とか音階とかの理論がきっちりあるんです。
    「こういう音階でこういう和音を鳴らすと、人はこういう風に感じる」という理論があるんですよ。

    例えば小さい子供が適当に鍵盤をバンバン叩いてる音を聴いても「楽しそうなメロディだ」とは感じませんよね。
    本人はキャッキャと楽しそうに叩いていますが、周囲の人には単なる騒音です。

    グリッドを使わないデザインというのは、この子供が適当に叩いたピアノの音と同じなんです。

    デザインとは誰かに何かを伝える手段で、意味と形の関係性を表現することです。

    伝える手段であるからこそ「相手に伝わるように」表現しなくてはいけません。
    そのためには、見ていてストレスを感じないような、見やすいデザインを作らなくてはいけないのです。

    無秩序で乱雑なものにも利点はある

    さっき画像でグリッドに基づかずに適当に文字と写真を配置した画像を載せましたけど、あれすごく目立つじゃないですか。

    他の画像とか、この本文が整然としている中にあるから余計に目立つんですよね。

    要はそういうことなんですよ。整然とした中に乱雑なデザインを放り込むと、すごく目立つワケです。

    京都の町屋の並びにいきなりゴテゴテのデザイナーズマンションとか建ってたら相当浮くであろう、あのカンジです。
    高速道路でデコトラを見かけたときに気になって気になってしょうがなくなるあのカンジです。

    ポスター広告なんか見ると、たまにそれを狙ってやってるのありますよね。

    でも、それはとにかく目を引くのが目的だからであって、何かを伝えるとか説明するような目的のデザインには不向きです。

    「何か面白いデザイン」なんか要らない

    とにかく目立つことが目的で何ひとつ大事なことが伝わってこないデザインの代表的な例が「愛生会病院」です。

    こっちからリンク貼るのイヤなんで、見たい人はGoogleで検索してください。
    (いや決して毛嫌いしてるとかアンチとかそんなんじゃないですよ)

    ネットで話題作りにはなったと思いますが、だからといってあのサイトを見て「この病院に行こう!」とは思えません。少なくとも僕は。
    (ライバル医院の回し者とかじゃないですよ)

    何か伝えたり説明するときは、本当に大切な伝えたい部分だけを強調しないと、何も伝わらないんです。

    全部小さくてもダメ。全部大きくてもダメ。全部ビカビカ光るとか言語道断。
    「最低でもこれだけは伝えたい!」という部分をアクセントにして目立つようにするんです。

    奇抜さはデザインよりコンテンツで

    特に商品やサービスを販売するページの場合、それはすごく大事なことです。

    伝わらなければ意味がないんです。
    だからこそ、ネットショップにはグリッドに基づいた整然としたデザインが必要なんです。

    「もっと目立つように」するよりも「もっと商品やサービスの良さが伝わるように」デザインするべきです。

    デザインはあくまで「手段」であって、「目的」ではありません。デザインに奇抜性や意外性を 求めるのは「目的」がそうである場合でのみ許されるのです。
    だから、奇抜さとか面白さとかの差別化はデザインよりもコンテンツで狙っていくべきだと思っています。

    ごま豆腐を販売してる千屋さんのネットショップにあるコンテンツなんかすごく面白いです。

    ぱんどせる屋さんのキャラクターぱんどせるも大好きです。

    グリッドレイアウトは「単調」で「つまらない」なんてウソ

    グリッドに基づくのが「単調でつまらないデザイン」なんてウソです。そのデザイナーもしくは指示をした人が単調でつまらなく仕上げてしまっただけです。

    グリッドに基づいていても賑やかで楽しそうなサイトは存在します。
    単調だとかつまらないといった 評価はグリッドを引いてデザインしたこととは無関係です。

    そもそも、買い物をするユーザーが気にするのは「情報が見やすいか」「自分の欲しい情報がここにあるか」ということであって、「販売ページのデザインが単調か」「サイトデザインが奇抜か」なんて気にしてみてるわけないじゃないですか。

    グリッドを引くことで、デザインにメリハリと多様性が生まれます。
    何より、ガイドラインが引いてあることでレイアウトを考えるのがとてもラクになります。
    頻繁にバナーを作り変えたりするネットショップの場合、この負担軽減は大きいです。

    だからネットショップのレイアウトはグリッドシステムに基づくべきです。
    グリッドを引いたせいで単調になったりつまらなくなる心配なんてありませんよ。

    カテゴリ:デザイン
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