ブログを1ヶ月書いてみた
7月から、平日には毎日ブログを書くことにしました。
いちばん大きな理由は、Web Attractionに参加した際、ウェブライダーの松尾さんが「まず自分自身でやってみることが大事」「自社のサイトやサービスで実験をして、顧客にフィードバックするべきだ」とおっしゃっていたのが心に残っていたからです。
僕も開業当初から同じことを考えていたはずなんですが、スキルや人手が不足していたため「やろうやろうと思ってできない」に陥っていました。
現在でも人手は相変わらず足りていませんが、スキルが上がって様々なところを効率化することができたので、「ブログを書くなら今しかない!」と一念発起。
そこで今回は、ブログ運営を「ちゃんと続けてみる」ことで分かったことや、ブログを書き続けるコツについて今思っていることをお話ししようと思います。
ブログを書き続けましょう!とは言うけれど
数年前から「ブログを書き続けましょう!」と言われてきましたね。
ブログを書き続ければSEOに効果があって、継続的に読んでくれる読者(ファン)が増えればSNSでシェアされやすくなって、もしバズって一気に拡散されれば無料で効果的な集客が見込める……。
と、ブログを書き続けたほうがいい理由としてはこんなところでしょうか。
しかしながら、実際のところブログを継続的に書いてくれるサイトオーナーさんは極一部です。
「なぜやらないんですか?」「どうしてできないんですか?」と聞いてみると、次のような答えが返ってきます。
- 「面倒くさい」
- 「人手が足りない」
- 「何を書いたらいいか分からない」
- 「それで効果が上がるとは思えない」
面倒くさい・人手が足りない
「面倒くさい」「人手が足りない」は、意味するところは似ています。
要するに「ブログを書き続けるための時間が作れない」ということです。
ブログはいわば集客を目的とする広報活動ですから、それとは別に営業であったり事務処理であったり、本業の活動がありますよね。
業務時間に充てている時間の中でブログを書く時間を捻出できなければ、残業であったりプライベートな時間を切り崩してブログを書かなければいけませんよね。
でも「そこまではしたくない」ということなんです。
かといって、ブログを書くためだけに人は雇えないし、そうなると「我が社ではブログを書き続けることはできない」という結論に達してしまうわけです。
何を書いたらいいか分からない
個人的には、これも結局「面倒くさい」ということなんだろうな、と思っています。「考えるのが面倒くさい」ということです。
残念ながら、この理由を挙げられる方はブログを書き続けることそのものに適正がありません。
時間がなかったり人手が足りない場合は、それが解消されればブログを書き続けることができるようになる場合があります。
僕の場合もそうです。人手不足が解消……とまではいきませんが、業務の効率化・改善ができたので、こうして平日に毎日ブログを書き続ける時間を捻出することができています。
もちろん、考えるのが面倒なのは否定しません。しかし、そこで思考が停止してしまう方はブログを書き続けるのは難しいと思います。
となると、やはりブログを書き続けることに適正のある人を雇うか、となるわけですが……先ほどと同様にブログを書くためだけに人は雇えないわけで、やはり同じ結論に達します。
それで効果が上がるとは思えない
東京商工リサーチの統計によると、中小企業の経営者は平均年齢60.6歳、5人に1人が70歳代以上、30代以下は約4%と、全体的に高齢化が進んでいます。
中小企業の場合、部署ごとに予算が割り当てられていて比較的若い決裁権者が存在するということは稀で、大抵は経営者が決裁権を握っていますよね。
我々ホームページ製作屋であれば、ブログや自社のメディアチャネルを活用した成功事例をたくさん見ていますが、60歳前後のいわゆる「Webに疎い年齢層」の方々からすれば、「なぜそれで売上が上がるのかイメージできない」というわけです。
この場合は、なんとか説得して、納得して得心してもらわなければブログを書き続ける前に運営自体ができません。
経営者さんに直接ブログを書いてもらうというのも、年齢層からするとパソコン操作に不慣れなどの理由で難しい場合が多いかと思います。
1ヶ月ブログを書き続けてみて分かったこと
実際にブログを書き続けてみると、日常の業務と並行して続けていくのは相当大変なことだな、ということが実感できました。
時間がない日はブログを書けない
幸いなことに、これまで勉強してきたことが実を結んでインプットの効率も上がっているので、書くネタには困らないのですが、文章を書くこと自体がそもそも大変です。
今のところ1記事書き上げるのに1~2時間くらいかかっているのですが、誰かと会う約束があったり急用ができたりして時間を捻出できない日は記事を書き上げることができませんでした。
1ヶ月やそこらでは結果は出ない
書けない日があったものの、平日に書ける日だけでもブログを書き続け、セッション数(PV)とユーザー数をGoogleAnalyticsで確認してみました。
セッション数は変わらず
年月 | セッション数 |
---|---|
2015年6月 | 3,008 |
2015年7月 | 3,005 |
6月の月間セッション数は3,008、7月は3,005。何も変わっていませんでした。
ユーザー数は微減
年月 | 人数 |
---|---|
2015年6月 | 2,634人 |
2015年7月 | 2,537人 |
ユーザー数は6月が2,634人、7月は2,537人。むしろ少し減少していますが、100ユーザー程度では揺れの範囲内だと思います。
しかし長期的には伸びている
ブログを書き始めた2011年10月では月間セッション数が147、ユーザー数も128人でした。
しかし、4年の間に約20倍に伸びています。
年月 | セッション数 | 人数 |
---|---|---|
2011年10月 | 147 | 128人 |
2015年7月 | 3,005 | 2,537人 |
もちろん、この間にもブログは書いていたのですが、毎日書いているというわけではありませんでした。
本当に気が向いたときに書いており、なんと2012年5月から2014年4月までの2年間は1記事も書いていないほどでした。
なぜ長期的に伸びたのか
実は、アクセスを伸ばしている記事はほぼ決まっており、以前書いた記事で検索上位になっているものがアクセスを稼いでいるのです。
記事を書き続けるうちに検索上位となる記事が増え、それに伴ってアクセス数が伸びていっています。
また、SNSでシェアされたり他ブログで記事が取り上げられたりといった要因もあります。
こうして考えると、できる限り毎日記事を書いたほうがいい気はするのですが、それでも1ヶ月でドカンと集客効果が上がるのは難しいようです。
それよりも、むしろ無理のない範囲で長くブログを書き続けていくことが大事なのではないかと感じています。
ブログを書き続けるコツ
先述した通り、無理のない範囲で長く続けることが大事だと思います。
WILDWEST-SERVICEの場合、何もしていない期間のうち、2012年7月から9月にかけて謎の変動がありましたが、それ以外は横這いです。
そのまま何もしていなければ、おそらく現在も同じ程度のアクセス規模だったでしょう。
しかしながら、1年間に数回あたらしい記事を追加していっただけでも確実にアクセス数は伸びています。
アクセス数の伸びない期間が長くても、長く続けていれば少しずつ結果となって表れてくるのです。
ブログ専任ではない担当者が1人だけなのであれば、週に最低1回書き上げることを目標としてみてはどうでしょうか。
もし複数人でローテーションできるのであれば、それぞれが週に最低1回書き上げてもらえば記事の数を増やすことができます。
アウトソーシングも考慮しよう
現在の従業員の手を空けられないのであれば、記事の執筆をプロのライターさんに外注するという方法もあります。
プロのライターさんとの契約は1記事あたりの単価になりますので、ブログのためだけにフルタイムの従業員を増やす必要がありません。
ライターさんの募集は、SOHO仲介サイトやクラウドワークスといったタイプのサービスを利用するのが一般的な手段のようですが、「地域名 フリーライター」で検索するとその地域のフリーライターさんのホームページが検索結果に出てくると思いますので、直接連絡して見積もりをもらうのも良いでしょう。